Part 1でも述べましたが、当初このゲームはプライベートでプレイする予定でした。
ただ、あまりにも面白かったので「実況しよう!」と思い、実況するに至りました。
実はこのシリーズの収録を行ったために、第3期のスタートが5シリーズになるというとんでもない状態になる訳です。
今回Part 9の6分辺りまでは既知で以降は初見でプレイしましたが、既知プレイはなるべく初見プレイ時のプレイを再現するようにしました。
ただ、厳密には森エリア後半のプレイが完全に再現できていません。
Bの家のエメラルドにすぐ気づきましたし、ルリコバシリの森で敵にスタンプを使うことに気付いたのはあの敵がいる画面内でした。
最初の町でグロウを使ったのもグロウ習得後すぐでしたし、中ボスでやられた時はかなり前まで戻されました。
その点なかなか再現できなかったのは失敗したかなと思っています。
以降は初見ですが、どうも自分のプレイは初見になるとグダグダになりながらも割とうまく進むことがあるというジンクスがあるので、
闇のエリアまでは順調に進みました。
そして、火のエリアではまさかの「ひとみち」以来の飲酒プレイを敢行。割とシラフでしたが。
そのせいかもしれませんが、火のエリアは詰まる場面がかなりありました。
飲酒プレイはやるもんじゃない。
謎解きは、ルリコバシリ集め、火のエリアの冒頭とボスダンジョン入口、忘却の世界最終ダンジョンの扇風機くらいで詰まったくらい。
残りは時間がかかったのがありながらも割と閃いてすんなり解けました。
本シリーズをきっかけに変わったのが60fpsでの収録。
最初の森・水エリアは一気に30fpsで収録していたのですが、編集時に見栄えが良くないことに気づきました。
ゲームのフレームレートがおおよそ50fpsだったのは何となく記憶にあったので、今回60fpsで収録してみることにしました。
収録時は気付かなかったのですが、編集で気づくこともあるんだなあと感じた点でした。
なお、モノリスフィアは元々2014年の再収録前でも60fpsで収録していました。
この時も編集時の見栄えが微妙だったので60fpsにして収録していたのですが、まさか他のシリーズでも採用することになるとは思いませんでした。
なお、今後は60fpsの収録が増えますが、YouTubeのシステムの関係で640x480だと60fpsで再生されないみたいなので、
以降に収録した新シリーズは「PauseAhead」を除いて1つを除いて全てHDで編集することにしました。
実際、アップした本シリーズの動画を見ている時に見栄えが若干悪かったのに気付いたからです。
見栄えってかなり色々難しいなと感じたシリーズになりました。
では、ゲームの評価です。
●良かった点
・質の高いグラフィックとBGM
busterさんの作品は何と言ってもグラフィックのクオリティの高さがウリです。
busterさんのドット絵、naokuさんの一枚絵、10年以上経った今このクオリティが当時あったのかと思うとただただ感服するばかりです。
また、BGMも全てMIDIで統一されていて、雰囲気に合う曲も多かったのは良かったと思っています。
特に、フィールド曲は名曲ですし、ボス戦曲も緊迫感があってお気に入りです。個人的に一番好きなのは森の曲です。
ゲームのボリュームの割に曲数が多いので、使われた場面にバラつきが多かったのが惜しいところです。
・平易な謎解き
とにかく謎解きがシンプルでした。
能力が全部で15個あるので複雑であることは事実です。
ただ、基本的に1つの障害を1つの能力に割り当てており、同じ障害が何度も出てくるので、何の能力を使えばいいのかはすぐ分かります。
複数の能力をリアルタイムで切り替えるということもないので、じっくり解ける所がこのゲームの良いところだと感じました。
・細かく配慮された救済策
実況でも少し出ていますが、一見何気なく置かれているオブジェクトでも、実は特定条件で詰まない配慮がなされています。
特に顕著だったのが火のエリア。中でもPart 26終盤~27序盤で最奥(ホットミストがいるマップ)にあったスイッチが流石だと思いました。
普通では操作しないのですが、これは帰りのルートでスイッチを切り替えた後穴に落ちてしまった時の救済措置です。
どこでもセーブできるとそれ故に詰まる場面は出やすいのですが、このゲームではその配慮が行き届いている点にとにかく感心しました。
・ハラハラドキドキのボス戦
ボス戦では合計3回ゲームオーバーになりました(森・風・火、森は既知)が、簡単ながらもボス戦は緊張感があるアクションになります。
ボスは割と物量で攻めてくる感があったので、フィールドをひたすら駆け回って倒し方を考えて敵を倒していくという楽しさが感じられました。
あっさりクリアできたボス戦も苦戦したボス戦も、とにかく楽しめたというのが本音です。
●気になった点
・能力切り替えが作業的
一度に1つの精霊しか持てないため、必要な能力を切り替える部分がどうしても作業的になってしまいます。
また、中盤以降で能力が増えていくと、謎を素直に解くよりは利用できる能力から現れる謎を推測する方が効率が良いため、純粋に謎を解く気持ちが薄れていった気がします。
(分かりやすいのが、火のエリアのボスダンジョンで「闇……ということはクラッシュか。もしくはサモンか。」と言っていたところ。)
そして、ラストダンジョンでは森と他の能力に切り替える場面が多かったため、余計に作業感が感じられました。
・画面が小さい
ゲームの実画面は320x240と小さいので、やや見づらいです。
10年以上前の作品なので、当時の標準的なPCスペックを考えると致し方ないでしょう。
今回の動画は640x480ですが、ゲームの実画面は実サイズで載せています。
編集で引き延ばすこともできるのですが、編集ではどうしても描画で補間が気になるので拡大しませんでした。
(グラフィックが基本ドット絵なので、拡大すると結構気になります。)
そのため、動画がかなり見づらい点は申し訳ないと思っています。(シアターモードか全画面にしてご覧ください。)
※PCスペックに関して一つ補足。
本作はセキュリティの観点で廃止されたDLLを使う必要があるため、Windows Vista以降は基本的に動作しません。
実況者のPCはWindows 7のため、今回は該当するDLLを手動で入れてプレイしています。
この点に関しては動作保証外ですので、プレイする際は自己責任でお願いします。
・戻れない場面が出るのがキツイ
エリア間の移動が出来なかったり、特定の箇所を通過すると戻れなかったりするので、ハートのかけらの取りこぼしがあるときついです。
もっとも、体力が増えてくると後述するゴリ押しが出来てしまうので、今回のプレイでは終盤以降特に気になりませんでした。
さらに、ハートのかけらはストーリークリアに必須の要素ではないので、縛りプレイをしているのであれば気にならないでしょう。
・ゴリ押しが出て来てしまう点
中盤以降体力が増えてくると、ゴリ押ししてしまう場面がかなり出てきました。
今回プレイしていて、特に闇のエリアの中ボスの上手い倒し方が分かりません。
僕の技量ではまだまだだと思うので、誰か教えて欲しいです。
●総合評価
以上、この「楽園のがーでぃあん」の評価は、10点中7点です。(補正-1点)
発表当時の状況を踏まえると、このクオリティのゲームが出ていたことはとにかく驚きです。
ゼルダみたく謎解き重視なのでじっくりプレイできますし、動きのクセも少ないので、個人的には同じ作者の作品である「魔王のアクジ」よりも楽しめました。
プレイ時間も5時間ほどなので、ライトにゲームを楽しみたい方には是非ともオススメしたい作品です。